シニア再婚で年金はどうなる?減る年金、もらえる年金について解説

シニア再婚で年金はどうなる?減る年金、もらえる年金について解説

シニア再婚で年金はどうなる?減る年金、もらえる年金について解説

 

シニア再婚をする際にかならず知っておいていただきたい知識に年金に関するものがあります。

 

年金受給世代の方が再婚をすることで、もらえる年金金額に変化がある可能性があります。

 

そこで本記事では、シニア再婚における年金について解説しています。

シニア再婚で遺族年金はもらえなくなる?

シニア再婚で遺族年金はもらえなくなる?

 

シニア再婚をされる方の中には、遺族年金を受給しているという方もいらっしゃるでしょう。シニア再婚することによって、遺族年金の取り扱いはどうなるのでしょうか。

 

1.再婚すると遺族年金の受給資格は消滅する
再婚すると、前婚者との間にあった遺族年金の受給資格は消滅してしまいます。

 

遺族年金の受給者が再婚をする場合には、定められた期限以内に、年金事務所や年金相談センターへ遺族年金試験届を提出するようにしましょう。

 

シニア再婚をした後も、前婚時の遺族年金を受け取っている場合は、不正受給とみなされ、需給した年金の返納を命じられます。

 

2.事実婚でも失効する点には注意が必要
注意しなければいけない点は、遺族年金の失効は事実婚であっても適用されてしまうことです。

 

婚姻していなくても、住民票を同一住所にしている方や共に生計を立てているという方で遺族年金を受給している場合は、不正受給とみなされるケースがあるため注意しましょう。

シニア再婚で前婚での年金分割はどうなる?

シニア再婚で前婚での年金分割はどうなる?

 

再婚するにあたって、現在受給している年金分割が消滅することはありません。

 

年金分割とは、婚姻期間中の保険料納付額に応じて、離婚後に厚生年金を分割してそれぞれの年金とすることができる制度です。

 

保険料を納付しているのは婚姻時のことですので、離婚後に再婚をしたとしても受給資格や受給金額と関係はありません。

シニア再婚は加給年金制度が利用できる

シニア再婚は加給年金制度が利用できる

 

加給年金とは65歳以上で厚生年金を受け取る人に配偶者と子どもがいる場合、一定の条件を満たすことで厚生年金に上乗せした金額が受給できるというものです。

 

家族手当のようなものをイメージするとよいでしょう。

 

シニア再婚の際に18歳以下のお子さんがいるというという方は特に注意しておきたい制度です。

 

1.加給年金の対象になるのは?
加給年金の受給にはいくつかの条件が必要です。

 

加給年金を受け取るための条件
・厚生年金の被保険者期間が20年以上であること
・厚生年金が受給できる際に、配偶者が65歳未満または18歳に達した最初の3月31日までの子どもがいること(1級、2級の障害を持つ20歳未満の子でも可)
・配偶者または子どもが、受給者に生計を維持されていること

 

特に注意したいのが厚生年金の被保険者期間が20年以上であることという点です。

 

厚生年金の受給予定者の中には、数年を残して20年に満たないとう方も少なくありません。その場合、たった数年足りないだけなのに、加給年金がもらえなくなってしまいます。

 

ただ、そのような場合には、退職後に数年会社で働き、被加入期間を20年にすることでいくらか年金を増やすことが可能です。

 

厚生年金の被保険者でシニア再婚をする方は、加給年金を受け取る資格があるのかを調べておくのがおすすめです。

 

2.加給年金の手続き方法
加給年金の手続きは65歳になる前に送付されてくる年金請求書が必要になります。

 

加給年金の受給を申請する胸を年金請求書に記入し、戸籍謄本、住民票、配偶者の所得証明書と一緒に年金事務所に提出することで申請が可能です。

シニア再婚をするなら、年金についてはしっかり確認

シニア再婚をするなら、年金についてはしっかり確認

 

年金受給をしている方がシニア再婚をする場合受給している年金額が増減する可能性があります。

 

特に、遺族年金を受給しているという方は、再婚をした時点で受給資格が消滅してします点には注意しましょう。

 

年金分割については再婚であっても受給資格金額ともに変動はありません。

 

再婚相手が厚生年金受給者かつ自分が65歳未満である場合や18歳未満のこどもがいる場合には、加給年金を受け取れる可能性があります。

 

受給資格があるのかどうか、いくらもらえるのかについても事前に調べておくようにしましょう。